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wah document÷てんとうむしプロジェクト:tightrope walking-てんとうむしのつなわたり
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 3月 22日

画像提供:京都芸術センター

てんとうむしプロジェクトについて
京都芸術センターでは、老若男女約300名のボランティアスタッフが活動し、展覧会の監視、公演の受付などさまざまな側面から京都芸術センターの活動を支えています。2010年、同センター開設10周年の記念事業として、さまざまな展覧会に対して厳しい目を持つ鑑賞者でもあるボランティアスタッフとともに、展覧会を企画・運営する「てんとうむしプロジェクト」がはじまりました。第1回目の展覧会は、2010年3月に小山田徹と伊達伸明を出品作家に迎え『未来への素振り』展を開催しました。

2 回目となる今回は、「おもしろいを追求する」をテーマに、各地で一般募集した参加者とおもしろいアイデアを実現するユニットwah document(ワウ ドキュメント)との展覧会を実現します。京都芸術センターのことを愛し、陰で支え続けるボランティアスタッフが主体となる「てんとうむしプロジェクト」は、京都芸術センターならではの展覧会として、今後も継続します。

展覧会について
面白半分と思われても、wah document とボランティアスタッフは大真面目。京都芸術センター史上、初めてにして最大の挑戦を行います。本展は、京都芸術センターのボランティアスタッフが中心となって組織する「てんとうむしプロジェクト」とwah document(ワウ ドキュメント)が共同で、京都芸術センターでこれまでにない「おもしろい」を追求、実現しようとする展覧会です。

ワウは各地でおもしろいアイデアを集めては、その都度メンバーを募り実現してきました。「うまい棒」1 万本で壁をつくる、砂場を日本庭園にする、ひたすら地面を掘り地中の家を建てる・・・。今回は、意欲たっぷりのボランティアスタッフとの共同作業です。かれらの批評精神、年齢層の広さは、ワウにとっても新たな挑戦となります。本企画では、wah document を「てんとうむしプロジェクト=ボランティアスタッフ」で割ったら、ワウと京都芸術センターには何が残るのか?そして、どのような「おもしろい」が得られるのか?を問いかけます。

1 月に、京都芸術センターにアイデア募集掲示板を設置し、「京都芸術センターでやってみたいアイデア」を一般募集したところ、280 件を超えるが集まりました。1 月28 日に実施した「アイデア公開審査会」では、この中からワウが一押しのアイデアをプレゼンテーション、対するボランティアスタッフの厳しい審査と討議を経て、究極のアイデアが選び出されました。

館内に張りめぐらされたワイヤーをいつ、どこで、誰が渡るのかはわかりません。めざすは、元小学校の2 つの校舎をつなぐ、グラウンド上空25 メートルのつなわたり。どんな「つなわたり」が実現するのか?もし目撃できたなら、あなたの中できっと何かが変わります。

wah document
各地へ赴き、そこで一般募集した参加者とその場で出し合ったアイデア、あるいはその街で集めたアイデアを即興的に実行する一過性の参加型表現集団。wah document(ワウドキュメント)は、その運営と記録を行う活動体である。主な活動の場は、「wah lab」(東京都現代美術館、川俣正「通路」展内)、「アトリエほうさく」(北海道東士狩小学校家庭科室)、「wah office」(埼玉県北本市)など。その他、参加プロジェクトに「すみだ川アートプロジェクト2009」(東京)、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2009」(新潟)、「A Blow to the Everyday」(香港・中国)などがある。ウェブサイト:http://wah-document.com

※全文提供: 京都芸術センター


会期: 2011年3月8日(火)-2011年3月27日(日)
会場: 京都芸術センター ギャラリー北・南 館内各所

最終更新 2011年 3月 08日
 

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