立体の魅力展2011 |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2011年 5月 22日 |
6年ぶりの立体作家五人(阿部大介・大島由起子・澤田志功・渋谷藤郎・三輪途道)によるグループ展。 阿部大介は実際にある対象物を「発砲バインダー」で型取りし再立体化し彩色、対象本来にさらなる存在感と生命を宿らせ、独自の立体作品を展開します。 大島由起子は、「石」という素材の可能性や魅力と向き合い、抒情的な抽象造形を宿し石彫でありながらその造形はやわらかささえ感じさせパラドックスな趣きをまといます。 澤田志功は「木」彫の柔らかさや材質感の穏やかな性質をうまくその作品に生かし、文学的な抽象化した具象表現で独自の世界を築いています。 渋谷藤郎は、「鉄」という硬質な素材感と無機的な造形に、鉄が自身に持つ様々な色彩の奥行きとどことなく柔らかな存在に不思議な空気が流れます。 三輪途道は、日本の伝統技法である木心乾漆による「木」彫技法を駆使し、今日的な日常や日常にある非日常を身近な造形物置き換え、今日的な事象を明快に提示してくれます。 それぞれ異なる技法や必ずしも今日的なアプローチではないながら、しっかりと地に足のついた独自の方向性を示す立体表現を如実に表す作品たちです。 是非とも五人の作家による作品の魅力をご堪能下さい。 ※全文提供: 画廊翠巒 会期: 2011年5月21日(土)-2011年5月29日(日) |
最終更新 2011年 5月 21日 |