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太田麻里 展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 4月 22日

© Mari OTA | Courtesy of Mizuma Art Gallery ≪untitle≫2009年 | 紙にマーカー、鉛筆、色鉛筆 200×290mm

1982年名古屋市に生まれた太田麻里は、これまでに「眼差しと好奇心」(2006年)「眼差しと好奇心vol.4」(2008年)に参加しました。 本展で太田は彼女によって描かれたイメージにさらにドローイング(線をひいて描く)を重ねた作品を展示いたします。彼女は丁寧に描いた作品を見ているときに、ふと湧きあがってくる、消し去ってしまいたいという衝動。そして、元の戻したいという欲求。こうした矛盾した二つの感覚によって描き進めます。それは、太田の行うパフォーマンスにも通じるものです。彼女のパフォーマンスは奇抜なものやオーディエンスを驚かすような行為ではありません。ただ淡々と進んでいきます。身体を使って表現した瞬間、その行為を否定し、再び表現したいという矛盾した感覚の連続。その中に戻らないもの、痕跡をとどめておけないものを表現しようと模索しているのです。

※全文提供: ミヅマアートギャラリー

最終更新 2009年 4月 22日
 

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