展覧会
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執筆: 記事中参照
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公開日: 2011年 5月 28日 |
私は初めて木版画の道具を握ったのは、今から約35 年前のことです。場所は住んでいた町のカルチャーセンターの木版画コースの教室でした。子供の時から芸術家になる夢を持った私にとって、それは私の将来の人生を大きく動かす運命的な出来事でした。その後、美術専門学校に入学して、版画専攻のコースで銅板画、シルクスクリーン、石版画など、いろいろな絵画技法を学びましたが、木版画への魅力は一度も色あせることなく、その魅力にますます魅了され、現在もその制作に熱い思いを持ち続けています。 1989 年来日して以来、浮世絵木版画の摺刻技術を身につけるために勉強を重ねてきました。最近、その勉強の重点は、技術から絵の内容と描き方に移っています。現在は、江戸時代の浮世絵を日本文化から得た様々な体験を踏まえながら、その芸術を表現し、その画風を「見立複製」として私なりの表現方法を作品に掘り込んでいます。そのなかで、浮世絵木版画のすばらしさを日々発見する毎日です。
トゥーラ モイラネン Tuula Moilanen 1959 フィンランド生まれ、現在京都に在住 1989 ~ 91 京都精崋大学研究生、木版画と紙漉きを専攻 1995 ~ フィンランド国立美術大学で非常勤教師、木版画と製本 1995 ~ 著作、ブックアートを手かける 1981~ ヨーロッパ、主にフィンランドで個展グループ展を毎年多数開催 1990~ 日本、主に関西地方で個展グループ展を毎年多数開催 2000~ カナダ、アメリカで開くグループ展に出品 フィンランド版画家協会会員、国際浮世絵学会会員 www.tuulamoilanen.net
全文提供: ギャラリー恵風
会期: 2011年6月7日(火)-2011年6月12日(日) 会場: ギャラリー恵風
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最終更新 2011年 6月 07日 |