展覧会
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執筆: カロンズネット編集
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公開日: 2009年 12月 29日 |
作品紹介 名知聡子の作品には、たびたび作家本人や、友人が描かれます。叶わなかった想いや、こうありたかった状況など、作家自身に現実に起こった出来事や、友人から聞いた話しをもとに、濃く、深く考え続けた内容を、画面に描き出していきます。それは、作家の想い人とのエピソードであったり、友人の個人的な相談だったりするのですが、それらを繰り返し思い返したり、練り回したりし続けるうちに、個人的なディテールは見えなくなっていき、そこから浮かび上がるエッセンスのようなものだけが残り、それが作品に強度を与えていきます。特徴である細かい筆致や、象徴的なディテールは、観客に強い印象を与えます。 また、名知のペインティングのサイズは大きなものが多く、オペラシティで発表された「幸福と絶望」においては長さ11メートルいう大きさです。それは、観客を包み込み、自分の描き出す世界以外を見えなくしたいからだ、と名知は言います。
展覧会について 今回の個展では、熊本市現代美術館にて発表したペインティング2点と、4m x 8mに及ぶ巨大なペインティングほか、新作ペインティング4点、写真作品を2点展示予定です。想い人へのメッセージともとれる作品シリーズと、友人をテーマに描いた新作です。 写真作品も、名知が想い人へ渡したプレゼントをテーマにしたものなどで、制作の根底には一貫して同じ流れがあります。
作家プロフィール 名知聡子は1982年東京生まれ、現在は愛知県にて制作、活動をしています。最近では2008年の東京オペラシティアートギャラリーでのproject N 32や、2009年の熊本市現代美術館での展覧会「花・風景 モネと現代日本のアーティストたち」へ出展しています。また2010年には、VOCA展への出品が予定されています。
※全文提供: 小山登美夫ギャラリー
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最終更新 2010年 1月 16日 |