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Published: November 26 2013 |
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具体という前衛芸術が真正面から「反芸術」をかかげたのとは対照的に、もの派は物質(もの)そのものの「反虚構性」をかかげたと言われている。安齊は日本のそんな11人のもの派の作家達を1970年代に身近に撮影している。「位相ー大地」や「空相」を発表した関根伸夫や、それを斬新な理論で具体化していった李禹煥の作品群、貴重な菅木志雄の作品制作のシークエンスがVintage作品として残されている。 ともかく芸術という舞台に、未加工な自然の物質を単なる素材として使うのではなく主役として登場させ、それによって新しい芸術言語を引き出す事に成功した彼らの存在は、ほぼ同時期にイタリアで誕生した前衛集団「アルテ・ポーヴェラ」との共通点も多く興味津々である。 (峯村敏明、沢山遼論文参考) ツァイト・フォト
<11人のもの派アーティストたち> 李禹煥、関根伸夫、高松次郎、菅木志雄、原口典之、榎倉康二、吉田克朗、本田眞吾、高山登、小清水漸、成田克彦
[作家プロフィール] 安齊重男(あんざい しげお) 1939年神奈川県厚木に生まれる。1960年代末頃から、現代美術展や美術作品、その制作現場を記録として写真に撮り始め、以後、国内外のアート・フェスティバルやアーティストのパフォーマンスの記録など、40年以上にわたって精力的に活動をしている。
<主な個展> 1974 "PRIVATE ALBUM" ガレリア・グラフィカ、東京 1979 "PHOTO INSTALLATION ON JAPANESE ART" Contemporary Art Center、ニューヨーク 1980 "アメリカン・アート トゥデイ:現代のアメリカン・アート私観写真展 パフォーマンス・アート" アメリカン・センター、東京 "安齊重男・目撃者" ツァイト・フォト・サロン、東京 1982 "RECENT WORKS" ツァイト・フォト・サロン、東京 1984 "RECORDING ON CONTEMPORARY ART 1970-1984 安齊重男展 1000PHOTOGRAPHS" フジテレビ・ギャラリー、東京 1986 "安齊重男写真展ーヴェネチアのイサム・ノグチ" ツァイト・フォト・サロン 1995 "Shigeo ANZAI:Nicaf/ Yokohama" リチャード・グレイ・ギャラリー、シカゴ 2000 "安齊重男の眼 1970-1999ー写真がとらえた現代美術の30年" 国立国際美術館、大阪 2002 "Swiadek:ANZAI" ブンケル・シュトゥーキ現代美術ギャラリー、クラコー・ポーランド 2007 "安齊重男の"私・写・録" 1970-2006" 国立新美術館、東京 2009 "Unforgettable Moments" ツァイト・フォト・サロン、東京 "The moments of Artists" 上海美術館、中国 2010 "Freeze Frame" 北京中央美術学院美術館、中国
<主なグループ展> 1980 "デュシャン「大ガラス」東京ヴァージョン完成記念展" 東京大学教養学部美術博物館、東京 1985 "PROOF: Ten Photographers on Performance" ハートフォード大学、コネチカット "パリ・ニューヨーク・東京" つくば写真美術館 '85、茨城 1987 "絶対現場 1987" 総和都市開発FRU: X外苑建築現場、東京 1988 "East meets West in Los Angels; Japanese and Italian Art Today" ART/LA '88 ロサンゼルス・コンベンション・センター、ロサンゼルス 1994 "写真と彫刻の対話ー安齊重男と眞板雅文" 神奈川県立近代美術館、神奈川 1998 "ツァイト・フォト21周年記念展ー幻のNICAF1998に代えて" アートスペースシモダ、東京 2003 "ALL Friends:The photographers who met in 26 years in ZEIT-FOTO SALON" ツァイト・フォト・サロン、東京 2007 "JAPAN Caught by Camera - Works from the Photographic Art in Japan" 上海美術館、上海 2011 "母船を離れて ーThe Fruits of Adventuresー" ツァイト・フォト・サロン、東京
全文提供:ツァイト・フォト・サロン
会期:2014年1月17日(金)~2014年2月22日(土) 時間:10:30 - 18:30(土 - 17:30) 休日:日・月曜、祝日 会場:ツァイト・フォト・サロン
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Last Updated on January 17 2014 |