篠原貴之 水墨絵画展 墨いろの光-イタリア、アイルランドより- |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2015年 12月 03日 |
煌めきの地を巡る その筆が捉える眺望 研ぎ澄まされ、それでいてどこか素朴さを感じる篠原の水墨画の世界。生活する里山での移りゆく景色や、旅先で出会った光景の中に立ち、そこで芽生えた穏やかな感動をありのまま表現します。 用いるのは墨と水のみ、大きな筆一本で全てを描くその水墨画は、筆の運びや勢いの魅力で、生き生きとした躍動感があります。篠原の自由な視点は水墨の伝統 の枠を超え、運筆には感覚がそのまま表れ、自在にイメージを形に変えていきます。水を引いた画面に垂らしただけの墨が澄み渡る青空になり、塗り残した紙の 地色はきらめく水面となる。墨の染みや筆跡、塗り残しがたちまち万物へと変幻し、時にはその光に希望を、またある時は陰に憂いを覚え、わたしたちの感性を 大きく揺さぶるのです。 Bunkamuraにて3回目の開催となる今展では、この夏に訪れたイタリアトスカーナと南アイルランドを描いた新作を中心に発表。作家が目にした情景が、墨いろの光のなか鮮やかに浮かび上がります。歩みを続け、いっそう美しさの増す篠原の水墨表現にご期待ください。 http://www.bunkamura.co.jp/gallery/exhibition/box_160109shinohara.html 全文提供:Bunkamuraギャラリー 会期:2016年1月9日(土) 〜 2016年1月17日(日) |
最終更新 2016年 1月 09日 |