隼田大輔:いさなとり |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2012年 11月 08日 |
「海は風景の終わりである。」 写真家隼田大輔の《いさなとり》序文に書かれている言葉である。 ロンドンの美術評論家、現代芸術複合センター(Instituteof Contemporary Arts、略称ICA)のキュレーターも務めるシャーロット・ボナム=カーター氏は、隼田大輔のALLOTMENT TRAVEL AWARD 2010受賞を機に、評論を寄せている。言葉では決して変換しえない視点や日本における現代の社会観との比較より、隼田の世界観を読み取っている。また、ボナム=カーター氏は、隼田の提示する「海」と「闇」に眼を向け、その世界観を高く評価している。 雅景錐では、隼田大輔の京都初個展となる《いさなとり》を展覧する。《いさなとり》とは、短歌の枕詞である「鯨魚取り」に由来し、海、浜、灘を示している。隼田の視点は、夏、太陽、青そして死を物語る《海》を題材に、風景の終焉を見極めようとする真摯な姿勢が伺える。 ぜひこの機会に、ご高覧頂ければ幸いである。 天野雅景 (写真家、雅景錐クリエイティブディレクター) *1. シート作品の販売有り/閲覧の際は、スタッフにお声がけ下さい。 *2. 期間中、山下和也個展(水墨画)「寒山拾得」も同時開催しております。 全文提供:雅景錐 会期:2012年11月9日(金)~2012年12月1日(土) |
最終更新 2012年 11月 09日 |