下平竜矢:星霜連関 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2012年 5月 10日 |
神話と共存する人々。 過去、現在、そして未来と伝承され続ける祭礼を通し、普遍を追い求める日本人固有の血が、この下平の写真群から引き継がれて行く様を見る事ができる。 祭礼の儀式の中、装着される様々な仮面は、過去の記憶を呼び起こし、現在そして未来永劫、その血を呼び覚ます装置として、機能を果たし、次の世代へ受け継がれて行く。 祭礼の踊り、人形、根源なる生命 の象徴である炎。 人々は、祭礼より魂を一つにすることで、土地の歴史に寄り添い、今も古来より伝承され続ける神話と共存する。 「人間はどこから来て、どこへ向かうのか 人、土地、祭り 幾星霜をかけて、天地(あまつち)と関わり続ける人々と土地の神話」 上記は、写真家下平竜矢の本テーマの序文である。 下平の代表作である「星霜連関」は、関東地方中心に 纏められたシリーズであり、本年より伊勢に移住、東海、関西圏の祭礼のシリーズに取りかかっている。 雅景錐では、京都初となる個展開催より、真摯な活動を続ける写真家下平竜矢の仕事を知って頂く機会になれば幸いである。 天野雅景 (写真家、雅景錐クリエイティブディレクター) 週刊読書人URL全文提供:雅景錐 会期:2012年6月14日(土)~2012年7月14日(土) |
最終更新 2012年 6月 14日 |