第7回 関西書票俱楽部 書票展 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 9月 27日 |
書票とは、本の見返し部分に貼って、その本の所有者を明らかにする小紙片でラテン語のエクスリブリス・Exlibrisと言っています。5cmから10cm程度の小さな紙に描かれたさまざまな絵画は紙の宝石と言われています。 書票が誕生したのは15世紀のドイツ。初期には木版画が主流でした。16世紀になるとドイツの著名な画家のデューラーやクラナッハ、ホルバインらが書票を手掛けると、瞬く間にヨーロッパ中に広がりました。 日本では本の持ち主を示すものとして蔵書印が用いられていましたが、1900年に文芸誌「明星」に紹介されて以来、竹久夢二、武井武雄、川上澄生、芹沢銈介等の著名な作家が制作を行い、盛んになりました。 関西書票倶楽部は関西在住の木版、銅版、篆刻、手描きなどで書票を制作する作家が集まり、年に1回の発表を始めて、今回で7回目になります。 今回は、木口木版の齋藤 修、板目木版の柳田 基や南部一郎など27名、うち新入会作家2名も加わり内容はますます充実してきました。風景,人物、花等の植物、昆虫、梟など約80点余が展示されます。その高い芸術性から小版画として自室での展示を楽しむ、また、一人の作家のものを集める、いろいろと異なる作風のものを収集するなど、書票の楽しみを追求する愛好家は多く、待望の展覧会といわれています。 全文提供: ワイアートギャラリー 会期: 2011年10月4日(火)〜2011年10月9日(日) |
最終更新 2011年 10月 04日 |