Outside the Garden:阿部真琴 / 椛田有理 / 佐東恵 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 7月 29日 |
Gardens: Inside and Outsideと題して2回のシリーズ展覧会。ギャラリーという閉じられた空間を庭に見立て、若手作家たちの冒険的な展示を試みます。 原田郁、竹中美幸の新作展でもあるシリーズの1回目「Inside the Garden」に続き、シリーズの2回目はOutsideをテーマに、本来平面を基調とする3名の作家、阿部真琴、椛田有理、佐東恵の展示となります。椛田はシステマティックに一定の規則で作品を作り上げ、通常はキャンバスに描きますが、今回は水盤を張って、水を通して作品を見せる作品を手がけようとしています。阿部は学校をテーマに木版で作品を作ってきていますが、今回はやはり版画という決まりごとの多い世界から一歩離れた作風に転じようとしています。佐東は色彩を重ねた面を彫刻のように削ることで、多彩な色の断面の見える作品を作ります。 彼らはみな平面というフィールドから作りたいものを追求する上で一定のルールを守りながらも、表現の可能性を求め、枠をはみ出してゆこうという姿勢が感じられます。エデンという楽園から外へ出ることが人間の宿命であったのならば、アーティストの表現も常に庭の外と中を自由に行き来しながら、創造の領域外へ飛び出してゆくトリックスターの役割をするものであると信じます。 全文提供: アートフロントギャラリー 会期: 2011年7月29日(金)-2011年8月14日(日) |
最終更新 2011年 7月 29日 |