mariane:ja dormiu? -もう、眠りについた?- |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2011年 6月 14日 |
マリアーネ(松尾真郁子)は、1982年にブラジル・サンパウロに生まれ、幼少期の数年間をシンガポールで過ごしました。2003年に京都嵯峨芸術大学短期大学部イラストレーション専攻を卒業。2010年の群馬青年ビエンナーレでは、「恐るべき超絶技巧でありながら、おおらかな画面になっている」と評され、奨励賞を受賞しました。Gallery Jin での初めての個展となる本展では、和紙にアクリルガッシュで描いた新作約15点を展示予定です。 繊細な筆致によって明るい彩色を施された生き物たちは、動物か植物か判然としない奇妙な姿で現れます。それらは、深海、あるいは熱帯に生きる動植物を思わせ、艶めかしい媚態に感じられる一方で、どこか暢気な空気を醸しだし、ふてぶてしい表情さえ感じさせます。マリアーネの制作は、現れては去っていく身体感覚をとらえ、生きることの根源的なエネルギーを表出したいという希求に基づいています。不可思議な姿をした生き物は、彼女が手繰る無数の生のイメージの一つと言えます。 本展のタイトルは「ja dormiu? −もう、眠りについた?−」。まどろみの中で見る夢や、かすかに感じられる現実の音や匂い、肌触り。これらは、マリアーネにとって(あるいは私たちにとっても)、時に、覚醒しているときのそれよりも示唆に富み、新たな生を描く道標になり得ることでしょう。 〈作家コメント〉 ※全文提供: Gallery Jin Projects 会期: 2011年6月18日(土)-2011年7月16日(土) |
最終更新 2011年 6月 18日 |