久恵真由美:出会いなおす。- 再構築の価値 - |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 5月 12日 |
作家コメント 新しい価値、新しい理論、新しい関係性 必ず既に有るものの影響を受けている。 では、どうするか。 久恵真由美(KYUE Mayumi) 賞暦 作品点数:15点前後 ※全文提供: プラザ・ギャラリー 会期: 2011年7月2日(土)-2011年7月31日(日) |
最終更新 2011年 7月 02日 |
乾いた洗剤のこびりついた束子、と思ってよく見ると、束子にかかっているのは糖衣である。また、指先に乗りそうな小さい直方体は、薄い布を縫って作られており、中に黒いビーズが詰まっている。それが幾つも重なりあう。繊細な触感と、柔らかな布地の間にできる隙間とがなんとも朧で美しい。見慣れた束子が違うもので覆われていることは観ただけではわからないだろうと思ったり、また、危うげな存在をしっかり触れて観たくなったり、指先で確かめたくなるような仕掛けが施された展覧会。帰宅してから、日常で観る風景が違ってくるかも知れない。