木村哲雄・後藤正年二人展。女性台頭の時代と言われて久しい中、2人の男が「バカ」と「男」をテーマに平面作品を通して男を見せます。
今回の展覧会では、木村・後藤それぞれ10点ずつ、計20点の作品を展示致します。後藤は、全てキャンバスにアクリル絵具で、キャラクターを描いた作品を発表します。しっかりとしたラインで描かれたキャラクターと、だまし絵をミックスさせた作品でまとめられています。鑑賞者には、キャラクターの作り出す世界を味わうのと同時に、だまし絵の中に浮かび上がる何かを見つける楽しみも体験して頂けたらと思います。
対して木村の作品の見所は、男の馬鹿さ加減、いかに(いい意味でも悪い意味でも)男が馬鹿であるかが、木村独自の視点から表現されている点です。それは、木村自身が「日々自分の馬鹿さ加減を嘆いているのだが、これがやめられないのである。逆に自分の馬鹿さ加減に快感すら覚えている。世間様様は馬鹿に対して悪い印象を持っているが、だがしかし必要馬鹿ってのもとても大切だと思うのである。だって世界がまじめだけだったら息がつまっちゃうじゃん、そんなのやだよ、僕。」と語るように、社会に対する木村の痛烈な皮肉が描かれています。
この機会に是非、頭をからっぽにして、木村・後藤それぞれが創り出す「お馬鹿ワールド」を堪能して下さい。もしかしたら、新しい世界が見えて来るかもしれません。
木村哲雄 1973年 オーストラリア、キャンベラ市生 1997年 和光大学人文学部芸術学科卒 スペイン、バルセロナ市、マッサーナ美術学校へ入学 1997~1999年 絵画コースで学ぶ 2000~2003年 彫刻コースで学ぶ 2004年 帰国 2005年~現在 美学校で現代アートを学ぶ
展覧会 2009年 銀座のギャラリー“アート・ポイント”で四人展「サウン℃」展 銀座ワイナックスギャラリーで個展 信濃町・The Artcomplex of Tokyoで個展 2008年 美学校で卒業制作展 2003年 東京、成城の緑陰館ギャラリーで個展 2002年 バルセロナのギャラリーで個展 バルセロナ近郊の大学UAB(Universitat Autonoma de Barcelona) 校内でインスタレーション 2001年 バルセロナ近郊のバダロナ市公民館ホールで個展
後藤正年 1977 東京生まれ 2006 世界一周の旅に出る 2010 東京で活動中
展覧会 2007 メキシコ サンクリストバル・デ・ラス・カサス“カフェ・レボルシオン”にて(グループ展) 2007 This is my current world チェンマイの“ファイ・ソル・カム ギャラリー”にて(個展) 2009 Rising Star “大阪 SOHO Art Gallery”にて(グループ展) 2010 Transnational Art 2010 “大阪府立現代美術センター”にて(グループ展) 2010 Artcompe X10 “The Artcomplex Center of Tokyo”にて(グループ展) 2010 チャリティー小品展示 “The Artcomplex Center of Tokyo”にて(グループ展) 2010 ACT ART COM “The Artcomplex Center of Tokyo”にて(アートフェア) 2010 東京アンダパンダン展 “gallery COEXIST”にて(グループ展) 2010 千代田芸術祭 3331アンデパンダン “3331アーツ千代田”にて(グループ展) 2010 GEISAI 台湾 #2 “台湾台北市華山創意文化園區”にて(アートフェア) 2010 Artcompe X10 最終展示審査 “The Artcomplex Center of Tokyo”にて(グループ展) 2011 EURASIAN EXHIBITION バンコクの “City Art Center”にて(グループ展)
※全文提供: アートコンプレックス・センター
会期: 2011年4月19日(火)-2011年5月1日(日) 会場: アートコンプレックス・センター
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