岡村桂三郎 展 |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2011年 2月 01日 |
日本画の文脈にとらわれず意欲的な作品を発表し続けている岡村桂三郎の新作個展です。 バーナーで焦した杉板に下地を作り、その下地を削りながら線描し、日本画材料を用いて描かれている。描かれる主題は、白象や鳥など実在する動物から始まり、神話や空想上の龍や架空の生物にまで及びます。 近年の作品は直立する巨大な屏風によって表象され,画廊内ににインスタレーションされています。 画題たる動物たちは画面上を大きくうごめきながら、透徹した眼でこちらを見据え、人間が古来から自然に持つ根源的な畏怖の念や共感を鑑賞者に与えます。その魅力は日本画を超えたダイナミックな絵画の力として見る者を圧倒します。 今回は、屏風状の大作と平面状の作品を組み合わせた新展開の作品展となります。 作家コメント いや、それだけでは無い。せっかく仕上げた下地を、削り、傷つけ、剥ぎ取っていく物質的行為は、自傷行為にも似ていて、そこには、強い「念」が必要である。 絵を描くということは、欲望であると思っている。 そのようにしてできた作品と作品の間を鑑賞者は通過し、眺める。その時、何を見、何を感じるのか。 作品は、必ずしも見えなくともよい。その象徴の森の中で、どのような空気が流れているのか、それが肝心なのだ。 岡村桂三郎 Keizaburo OKAMURA 主な個展に、2003年コバヤシ画廊、東京[以降毎年開催]。2006年「岡村桂三郎展~挿絵「海女の珠とり」と大作で綴る岡村桂三郎の世界」(財)佐藤国際文化育英財団・佐藤美術館、東京/高橋コレクション、東京。2008年「岡村桂三郎展」神奈川県立近代美術館 鎌倉。グループ展多数。 パブリックコレクション: 東京国立近代美術館をはじめ多数 ※全文提供: コバヤシ画廊 会期: 2011年3月7日(月)-2011年3月19日(土) |
最終更新 2011年 3月 07日 |