井上光太郎:エンドロール・ガーデン |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 11月 22日 |
厚い雲に覆われた暗い空の下、ぼんやりとしたオレンジの明かりが点された家。またはじっとりと今にも雨が落ちて来そうな曇天の中、並んだ二軒の家の窓にみえる不自然に明るい窓。井上光太郎の絵画作品を観る時、そこに外部と内部という二項対立を読み取ることが出来ます。部屋の中が見えない窓、もしくは人の顔として表される内部と不穏な外部の空気。井上の絵画の世界では光が本来持っている「陽」のイメージが覆り、禍々しいものへと変化しています。不気味とすら言える木々のうねりや雲の凹凸、有機体の様な地面、これらのもたらす効果が彼独特の湿り気の有るタッチと相まって怪物化した光の表現に成功しています。 今回の展示は井上光太郎のコマーシャルギャラリーでの初めての展示開催となります。 井上光太郎 ※全文提供: サナギファインアーツ 会期: 2010年11月26日(金)-2010年12月25日(土) |
最終更新 2010年 11月 26日 |