長谷川俊雄 展 |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 10月 24日 |
2008年、ニューヨークでの“日本体験展”に出展したあと二つの大きな日本美術展に足を運んだ、改めて古典の偉大なる創造活力に圧倒され、同時に日本的な変換の妙に感銘を受けた。大きすぎて見通せない宇宙、小さすぎて見えない物質内部の世界、生物の生命や意識という只ならぬ自然現象、還元主義が通用しない複雑系など、いずれも日常の中なのに非日常の世界である。病態は現状維持、キャンバス上で遭遇する出来事は自分にとって新たな動的平衡を求め、発想や直感を生産するようである、一つの 美を所有するより次なる美の構造を探し続けようとするダイナミッックな流れの中で制作したいと思っている、変化することが自然なのである。 長谷川俊雄 ※全文提供: ギャラリーなつか 会期: 2010年10月25日(月)-2010年10月30日(土)11:30~18:30(最終日17:30まで) |
最終更新 2010年 10月 25日 |
展示されている絵画は、筆で書かれた日本の文字風のモチーフや、琳派などにも通じる粋でシンプルな線の組み合わせなど、どことなく和の雰囲気を漂わせている。
そぎ落とされた形は、眼に入るすべてのものに重なり、時間の流れや空間の広がりをも感じさせて興味深い。
大きな画面の前に立って、大きなものに思いを馳せたい午後にお勧め。