ウッドバーニングコンテスト 巡回展 in 関西 |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 7月 11日 |
ウッドバーニングとは電熱ペンを使って木を焦がし、絵や模様を描く技法のことです。日本では、焼きごてを使って木に絵を描いていた作品が、宮内庁所蔵の美術品のなかにあり、明治初頭までは一般的に使われていた技法だったと記述されています。 ただ文明開化のなか、油絵以外は絵にあらずという風潮に飲まれウッドバーニングの技法は、一時廃れてしまいました。しかし20年ぐらい前から、絵画だけではなく、木工芸、生活雑貨、カーヴィング、カリグラフィなど幅広く、誰でも楽しめる身近な技法になってきました。昔は焼きごてを使って制作していましたが、最近では、専用の電熱ペンが開発され、ウッドバーニング特有の濃淡が簡単に描けるようになり、革、紙などに描く作家もいて、木だけに留まらず、ウッドバーニングの技法は広がりを見せています。 ウッドバーニングコンテストは、ウッドバーニングの普及と発展を目的として2000年より開催されました。絵画、立体造形、生活デザインの3部門と、その他があり、応募作品は、木に限らず、紙、革、布、発泡スチロールなど"電熱ペンで焦がして"作った作品であれば、素材は何でもかまわず、焼いたあとに彩色した作品もあります。 このたびの第10回ウッドバーニングコンテスト巡回展では入賞作品23点が展示されます。コンテストは2点が準グランプリとなり、うち1点『樹上の闘い』は、天然の木の形を生かした構図と細部まで描き込まれた描写がすばらしいと評価されました。 ※全文提供: ワイアートギャラリー 会期: 2010年7月13日(火)-2010年7月18日(日) |
最終更新 2010年 7月 13日 |