小山田二郎:1950s ~ '70s |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2010年 2月 08日 |
記憶から生まれる幻想や自己の内面にある小宇宙を描き続けた画家、小山田二郎(1914-91)。小山田独特の攻撃的、自虐的な造形感覚と表現力は、鮮烈かつ衝撃的で世紀を超えて見る者の心をわしづかみにします。小山田は、抽象とシュルレアリスムという二つの新しい芸術思潮の影響を受けた前衛的な群小美術グループの中で育ち、戦後間もない時期の画壇を背負いました。 71年以降は友人にも居場所を知らせず、それまでの家族を残して失踪、世間とのかかわりを画廊に送る作品のみに限りました。(2005年「小山田二郎展」(東京ステーションギャラリー)あいさつ文より)小山田の死は、彼がこの世を去った8ヶ月後の「ひっそりと去った異才ー小山田二郎という画家」(針生一郎)という記事が新聞に掲載された事により知られた程でした。 孤高の画家が表現し続けた人生は、作品を通し今もなお、熱を帯びた画面を私達に覗かせてくれます。 今点では、50年代~70年代の油彩画、水彩画、約20点を展示致します。 全文提供: 文京アート |
最終更新 2010年 2月 08日 |