展覧会
|
執筆: 記事中参照
|
公開日: 2014年 11月 06日 |
[作家コメント] 美術における鋳造は、オリジナルを型にとり再現する造形技術である。あくまでも造られたビジュアルなものが主体であって、その雌型(鋳型)は再現するためのオートマティックなツールでしかない。ツールは容器として物理的には存在していても、鑑賞者にとっては不可視である。 では逆に、物理的には存在しないが、アクセス可能なものを主体にするとどうなるのか。あたかもそこにあるかのように、実在しない何ものかに向かって雌型=容器を造ると、その中身はどういう形状でわれわれの前に仮想化された姿として出現するのであろうか。これが今回のテーマとなる。 雲(クラウド)の向こう側に何があるかは見えない。何もないかも知れないし、超高性能のサーバーがあるかも知れない。私は在るか無いか分からないものを解明するため、とりあえずクラウドにアクセスを試みる。 柳井嗣雄(美術家、和紙造形作家)
[作家プロフィール] 柳井 嗣雄 (Tsuguo YANAI)
1953 山口県萩市に生まれる 1977 創形美術学校版画科卒 1980 最初の個展(ギャラリー21、東京)、以来個展39回 1982 所沢野外美術展(所沢航空記念公園、埼玉) 日本国際美術展(東京都美術館・京都市美術館)-同'86'90佳作賞受賞 1985 現代日本美術展(東京都美術館・京都市美術館)― 同\'94 1985-90 現代美術今立紙展(今立町、福井)―'85'87佳作賞.'86'89優秀賞、'90大賞受賞 1988 紙と現代美術(ニッコリ画廊、イタリア) 1991 立体の紙・身体の紙-Paper Work(神奈川県民ホールギャラリー、横浜) 1991-97 白州・夏フェスティバル(白州町、山梨) 1993 第一回アジア パシフィック トリエンナーレ(クイーンズランド美術館、オーストラリア) 1996 NATURE― 素材とイメージ(アーティストハウス+エン ハロット美術館、イスラエル) 1999 和紙のかたち(練馬区立美術館、東京) 2002 紙のワンダーランド(群馬県立館林美術館) 2003 SOFA New York(Seventh Regiment Armory、アメリカ) 2005 第5回 国際タペストリー アート トリエンナーレ(トゥルネー文化館、ベルギー) 2009 鎌倉巡空 (光則寺、神奈川) 2011 国際ペーパーアート&シンポジウム(国立国父記念館、台湾) 2012 第11回まつしろ現代美術フェスティバル (松代藩文武学校、長野) 2013 いのちをみつめて‐未来へ‐ (プラザノースギャラリー、埼玉) 2014 Paper Objects Festival (Kalnciema kvartāls、ラトビア)
全文提供:プラザ・ギャラリー
会期:2014年12月6日(土)~2014年12月28日(日) 時間:10:00~18:30 休日:水 会場:プラザ・ギャラリー
|
最終更新 2014年 12月 06日 |