展覧会
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執筆: 記事中参照
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公開日: 2014年 9月 19日 |
KUNST ARZT では、大谷史乃の個展を開催します。 大谷史乃は、独特の感性で“モノの存在”を探究するアーティストです。 これまで一貫して、「モノがどのように見えて、どのように認識されるのか」という切り口で作品を展開しています。ウェブ上にあった旅行者による「金閣寺」のスナップ写真から立体的に復元した「5 scenes(2011)」、国宝の八橋蒔絵螺鈿硯箱の写真を短冊状にカットしたものを箱状に編み再現した「八橋蒔絵硯箱(2011)」、糸からキャンバスを作り出した「みるための(2010)」というユーモラスな展開から、近年は、スピリチュアルに“あるとない”のギリギリの狂気の境界線を提示しています。墨絵のように黒の濃淡・明暗に色彩を限定した、ほとんど影のような写真イメージが、かろうじて支持体としての体を成している透明素材に浮かび上がっています。ご注目いただければ幸いです。 (KUNST ARZT 岡本光博)
[作家コメント] わたしはアクリルメディウムで作った透明な物質に、写真などのイメージを焼きつけ、作品をつくっています。 アクリルメディウムは透明で、存在しないかのような素振りでだらしなく重力に従います。 焼きつけられたイメージは、ぼんやりと浮かびあがり空間にただよいます。
[作家プロフィール] 1986年 群馬県生まれ
個展 2012年 transparent | GalleryOrt、京都
グループ展 2014年 collection/connection | 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA 2012年 吉田奈々・大谷史乃 二人展 | 京都市立芸術大学小ギャラリー 2010年 アンカーはバトンを持って走る | 京都市立芸術大学大ギャラリー
全文提供:KUNST ARZT
会期:2014年11月18日(火)~2014年11月23日(日) 時間:12:00ー19:00(最終日17:00まで) 休日:月 会場:KUNST ARZT
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最終更新 2014年 11月 18日 |