展覧会
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執筆: 記事中参照
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公開日: 2014年 7月 25日 |
[作家コメント] アボリジニに見受けられるような原始絵画のような、あるいは幼児画に見られ る画面構成であり、中央に人体が横たわっている。表現衝動そのものを形態 にしていくが、その手法は、イタリアの黄金背景テンペラ画の絵画技法である パステグリア(石膏+膠による盛り上げ)によるものであり、浮き彫り(レリーフ)状の 筆致のアトランダムな羅列である。原田圭さんの心の奥深くにある人間存在 の不可思議さを、植物の生命力や、腸人間の貪欲な消化力に喩え、そこに震 えるような生きるエネルギーの類似を見出しているのだろう。初源的な表現に 立ち戻って、みずからのアイデンティティを証言しているのだろう。そこを起点 にさらに人類史に寄り添い、一歩一歩展開をみせるにちがいない。(佐藤一郎)
全文提供:FUMA Contemporary Tokyo/BUNKYO ART
会期:2014年7月29日(火)~2014年8月9日(土) 時間:11:00 - 18:30 休日:日・月 会場:FUMA Contemporary Tokyo/BUNKYO ART
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最終更新 2014年 7月 29日 |