佐竹真紀子:記憶する皮膚 |
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Published: June 18 2014 |
There are no translations available. 「画廊からの発言 新世代への視点2014」は、銀座・京橋を中心とした12画廊の共同開催による展覧会で、各画廊が推薦する若手作家の個展を同時期に開催する企画です。ギャルリー東京ユマニテは佐竹真紀子(さたけ・まきこ)を紹介いたします。 佐竹は1991 年生まれ、現在武蔵野美術大学大学院に在籍しています。数々の展覧会にて精力的に作品を発表するな か、「リキテックスアートプライズ2012」では準グランプリを受賞、活躍目覚ましい注目の若手作家です。 佐竹の作品でまず目を引くのは、その鮮やかな色彩です。 画面上の一本の線のなかに、実に多くの色がひしめいています。目を凝らすと、それは描かれた線ではなく、削り取られる事であらわになった色の積層の断面である事に気が付きます。支持体全体にアクリル絵具を一色ずつ層になるように塗り重ね、その色層を削りイメージを描き出すユニークな手 法で制作されています。 宮城県出身の佐竹は、東日本大震災を挟んで過去と現在を行き来するように、自身の記憶と体験をもとに制作しています。それは鮮やかな色彩で、悲しみを覆い隠しているだけなのかもしれません。しかし、目をそらさず向き合い続ける姿勢からは、前に進もうというという意思と、未来への希望が感じられるのです。昨今、平面作品から立体作品へと表現の幅を広げている佐竹ですが、本展では展示室全体を使ったインスタレーションを展開します。佐竹の目に映る世界がどのような色彩で表現されるのか、この機会をお見逃しなく是非ご高覧ください。 [作家コメント] [作家プロフィール] 全文提供:ギャルリー東京ユマニテ 会期:2014年7月21日(月)~2014年8月2日(土) |
Last Updated on July 21 2014 |