展覧会
|
執筆: 記事中参照
|
公開日: 2009年 5月 26日 |
東京での個展は21 年ぶりになる、当時は壁の立体を造っていた。立体から平面に移行しはじめたのは15 年くらい前だった。いわゆる interesting shape( おもしろいかたち) を探る事に興味がうすれ作品がよりミニマルになっていった。ある日息子のおもちゃのカラーが日に透けるのを見て、そのイルミナンスに魅了された。思い切ってマテリアルをレジンに変えてそれを試みる事にした。そのあたりから” かたち” から興味はカラーになった。かたちはもういい、いつでも出来ると思った。
以来、かたちを探るためのスケッチは不要になる。そして一挙に立体から平面に移っていった。カラーはかたちの様に考える事はできないので、カラーのイメージが来るまで待つしかない。どっかから” こんなカラーはどう” みたいにやって来る。それはかならず起こる。
今も同様で待つことからはじまる。一点出来上がるとそこで次のカラーがイメージするまで待機する。あるカラーを決めるとまずイメージに近いものを塗ってみる。いつも一発では決まらない。自分の求めるものに近くなるまで何度も調整する。そしてしばらく放っておく、そしてまたしつこく調整する。そのシークエンスで作品が仕上がっていく。それが僕の芸の術。
鈴木たかし 2009年4月
鈴木たかし 1948 広島に生まれる 1982 チェルシー美術大学彫刻科卒業、ILEA 奨学金、ロンドン 1987 広島市並木通り総合デザイン担当、ジャパンベストストリート87、広島市長賞、その他受賞 1992 アネリー・ジュダ奨学金、ロンドン 1998 チェルシー美術大学客員講師、ロンドン 2000 アートオンザリバーサイド、コンペ1 等入選、サウスシールド、イギリス 2001 サリーインスティテュート美術大学客員講師、サリー州、イギリス 2005 エディンバラ美術大学客員講師、エディンバラ、スコットランド
※全文提供: クンストバウ|東京
|
最終更新 2009年 6月 13日 |