加藤智大:Fe w |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2011年 5月 22日 |
鉄の元素記号であるFeと、ほんの少しという意味のfewを掛け合わせたタイトルを冠した今展示では、人が無意識に認識している事物を、鉄という物質をもって覆します。 これまで加藤は、キャンバスやネクタイ、ハケといった大量生産されている日常的な物たちを持ち前の技術をもって精巧に鉄に変換し、そっと配置してきました。日用製品は固有の素材で出来ているはず、という固定観念を揺さぶる装置として機能すると同時に、デジタルへ偏った感覚に対するアナログな手仕事からの一喝というとらえ方もできる立体作品群となっています。 また、これまで継続的に制作されている鉄でキャンバスを作った作品においては、アートの揺るぎないステージとしての『平面』に対する『立体』からの異議申し立てとしても捉えることが出来ると思います。 去年のGEISAI TAIWAN#2での片山正通賞を受け、5月中旬から6月中旬にかけてKaikai Kiki Gallery Taipeiでの受賞者展にも出展しつつの新作展になります。是非ご来場の上、意識への鉄の介入を楽しんでいただければ幸いです。 加藤智大 KATO TOMOHIRO [アーティストステートメント] [個展] [グループ展] [受賞] 2010 GEISAI TAIWAN#2 片山正通賞 ※全文提供: アルマスGALLERY 会期: 2011年5月28日(土)-2011年6月11日(土) |
最終更新 2011年 5月 28日 |