Mio ISHII |
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Published: January 21 2013 |
石 井 美緒(いしい・みお / 福岡・1987~)は、2012年に京都造形芸術大学大学院を卒業後も陶による作品制作・発表をおこなっています。本展は2012年の大学院終了制作展に て出品した《いずれ逝く夏》を中心に、新作を含むオブジェ作品により構成され、PARCの空間を活かし、自然光を取り込んだ展示は、さながらひとつのイン スタレーション作品として展開します。 「私が作品に期待するのは日常に持ち込まれた非日常感です。非日常感をもたらすギャップを作品で感じ取りたいと思い制作するのです」おもに白土や黒陶土を 使用し、生物や動物の殻や骨を表現したそのオブジェ群は、一見すると生き物の死骸や化石のような「死」をイメージさせます。しかし、冷たく硬い土の質感の 中には、青色のトルコ釉やガラスを用いた、キラキラと輝く美しい水たまりのような表現も見ることができ、それはまるで「生」の潤いや輝きのような、新たな 物語の始まりの印象を与えます。本展タイトルの「いずれ逝く夏」とは、中原中也の『逝く夏の歌』から引用したものであり、この詩にたゆたうような切なさとわびしさを、生命の営みを物語 るスケールで表現したいという意図から付けられたものです。ギャラリー空間を占める骨を模した大型のインスタレーションを眺めるとともに、それぞれの作品 の内側の空間に目を向けた時、そこにはガラスと土による別の景色を垣間見ることができます。 外光によって異なる景色を見せるそれは、土や釉といった陶の魅力とともに、静寂の中に宿る生命のイメージをご覧いただけるのではないでしょうか。 [作家コメント] [作家プロフィール] 全文提供:Gallery PARC 会期:2013.2.12~2013.2.17 時間:11:00~19:00 Closed on Mon. 会場:Gallery PARC |
Last Updated on February 12 2013 |