京都では、今年の10月「アートマップ月間」と京芸130周年記念特別事業「美術遊歩」が開催されます。ギャラリー恵風でも、その一環として10月12日~24日の間、植葉香澄と染谷聡の二人展を企画致しました。
植葉(陶)・染谷(漆)はともに京都市立芸術大学美術学部工芸科を卒業。その後2009年に東京国立近代美術館工芸館で開催された「現代工芸への視点―装飾の力」へ出品するなど、近年活躍がめざましい作家です。
今回の展覧会では、ギャラリー恵風1階ギャラリーの空間を用い、「装飾」への意識が強い二人が展示を行います。二人の競演をぜひご高覧下さい。
キメラは複数の染色体がみっくすした想像上の動物です。わたしのアンテナに引っかかったものをミックスし私なりのキメラ。今回は信楽の陶芸の森で制作した大きなキメラも展示させていただきます。(植葉香澄)
「日本の装飾の魅力をなすもの、それは、いつもその装飾のあたえ方に現れるファンタジーと奇想である。」(エルネスト・シュノー)今回の二人展では、お互いに「装飾」や「生き物」という特徴をあたえる作品表現のなか、ひとつの空間をそれぞれのかたちで、ファンタジーや奇想によって“飾る”ことができれば良いと思います。(染谷)
植葉 香澄 UEBA KASUMI 1978 京都府に生まれる 2001 京都市立芸術大学美術学部陶磁器専攻卒業 2002 京都市工業試験場修了 2003 京都府陶工高等技術専門学校卒業、京都高島屋/京都(’05) 2005 ギャラリー器館/京都('06,’07,’08、’09、’10) 2006 サボア・ヴィーブル/東京('07、'08) 2007 ギャラリー顕美子/愛知('09)、ギャラリーこうけつ/岐阜、SILVER SHELL京橋/東京('09) 2008 祇をん小西/京都
主なグループ展 2008 「京都府美術工芸新鋭展―2008京都工芸ビエンナーレ」京都文化博物館/京都、パラミタ陶芸大賞展 パラミタミュージアム/三重 2009 「高島屋美術部創設百年記念-現代工芸作家がつくる-未来へのタカラモノ」、大阪高島屋、東京、京都、「現代工芸への視点ー装飾の力」東京国立近代美術館工芸館/東京
染谷聡 SOMEYA SATOSHI 1983 東京都出身、現在 京都市立芸術大学博士課程漆工領域在学 2009「自宅から美術館へ 田中恒子コレクション展」 和歌山県立近代美術館(和歌山) 2009「現代工芸への視点―装飾の力」 東京国立近代美術館工芸館(東京) 2010「里山のおいしい美術」 越後妻有まつだい農舞台(新潟)
個展 2008 「Hritage of S」 ギャラリー恵風(京都) 2009 「御獣-おけもの-」 イムラアートギャラリー(京都)
※全文提供: ギャラリー恵風
会期: 2010年10月3日(火)-2010年10月24日(日)
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