sagacho archives COLLECTION plus, 4 |
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Published: October 26 2012 |
佐賀町エキジビット・スペース(1983–2000)の活動とコレクションを点検しつつ新しい要素を加え、日本の美術の現代史を綴る「佐賀町COLLECTION plus」シリーズ。その第4回として森村泰昌さんを迎えます。 森村さんと佐賀町エキジビット・スペースとのかかわりは、1987年に関西の若手アーティストを東京でいち早く紹介したグループ展「イエス・アート/デラックス」に始まります。1990年には個展「美術史の娘」を開き、泰西名画の中の人物に自らが扮して撮影するセルフ・ポートレイト・シリーズを初めてまとまった形で発表し、一躍注目を浴びました。このとき同展の中で、同食糧ビル内の佐賀町エキジビット・スペースbisにて、《踏み絵》と題したインスタレーションも行っています。
今回は、佐賀町アーカイブ・コレクションから、この《踏み絵》を佐賀町アーカイブの空間に再びインスタレーションします。自らの足を型取った彫刻の足元には、セザンヌの静物画のりんごに扮したセルフ・ポートレイト写真。写真はライトボックスに収められ、光を発する空間で展示されます。ほかにも、コレクションより、フリーダ・カーロの絵画をもとにした《私の中のフリーダ(支える力)》(2001年)など、身体をモチーフとした作品を展示。併せて、著作や資料を閲覧できる書棚も設置します。
森村さんが、複数の登場人物が必要な場合などにコンピュータによるデジタル合成を試みるのは1989年以降です。新しいメディアを取り入れつつ、自らの身体性のもとに、日本の私たちにとってリアルな美術を世界へ発信しようという機運が盛り上がり始めた当時を検証し、これからを考えます。足をお運びいただければ幸いです。
[作家プロフィール] 森村泰昌[もりむら・やすまさ]
1951年、大阪市生まれ。大阪市在住。京都市立芸術大学美術学部卒業、専攻科修了。 1985年、ゴッホの自画像に扮するセルフ・ポートレイト写真を制作。以降、一貫して「自画像的作品」をテーマに作品をつくり続けている。1989年、「ベニスビエンナーレ/アペルト88」に選出。主な国内での個展に、「美に至る病―女優になった私」(1996年、横浜美術館)、「[空想美術館]絵画になった私」(1998年、東京都現代美術館他)、「私の中のフリーダ」(2001年、原美術館)、「なにものかへのレクイエム―戦場の頂上の芸術」(2010年、東京都写真美術館他)など。
◎関連イベント:対談 森村泰昌×逢坂恵理子(横浜美術館館長) 日 時:2013 年1月 11 日(金)19:00 – 20:30(18:30開場) 料 金:800円 会 場:3331 Arts Chiyoda 1F コミュニティスペース 定 員:100名(要予約) お申し込み:2012 年11 月3 日(土)より受付開始 ウェブサイト http://www.sagacho.jp内の申込フォームから なお、いただいた個人情報は、本トークイベントのご案内のために使用するものとし、 ご同意がない限りそれ以外の目的で利用したり、第三者に開示するようなことはございません。
Yasumasa MORIMURA 全文提供:sagacho archives
会期:2012.11.3~2013.2.11 時間:12:00 ー19:00 休日:Mon/Tue/Wed 12.29〜 1.4 会場:sagacho archives
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Last Updated on November 03 2012 |