佐藤未希+上出長右衛門窯 |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 12月 24日 |
2010年9月にYoshimi Artsで初個展を開催し様々な方面から評価戴きました佐藤未希の、作家活動の原点とも言える2008年の作品から大作2点を含む4点と、2010年作品1点、新作2点を展示発表致します。佐藤未希は2011年11月にYoshimi Artsでの個展開催を予定しており、初個展をご覧頂いた方や11月に個展を初めてご覧になられる方も佐藤未希の作品を理解する手立てになればと考えています。 『医学と芸術展』(森美術館)、『BASARA展』(スパイラルガーデン)、『DESIGNTIDE TOKYO』に参加し注目を集めている、上出長右衛門窯。上出長右衛門窯は九谷焼の窯元で、明治12年に創業、130年以上もの長きに渡り、伝統を守り手仕事に拘った作品を作ってきました。近年は、現代美術の展覧会に出品するなど、その活動に注目が集まっています。今展では、2011年9月にYoshimi Artsでの個展を控える上出長右衛門窯の作品を1点展示致します。 【January Party】 ※全文提供: Yoshimi Arts 会期: 2011年1月24日(月)-2011年2月11日(金) |
最終更新 2011年 1月 24日 |
昨年、同ギャラリーにて初個展を行った佐藤未希と本年9月に個展の開催が予定されている上出長右衛門窯(上出恵吾)による2人展。
佐藤は2008年から2011年にかけて制作した絵画を出品。初期の作品では絵具の滲みやグラデーションやよってグロテスクにも見えた人物像は、近年になると徐々に像を成してきたように見え、現在に至る作風の変遷を伺い知ることができる。初期から一貫して緊張感漂う絵画空間は、会場でこそ体感可能な空気感を放つ作品である。
上出長衛門窯は、明治12年に石川県に創業した九谷焼の窯元である。130年以上の伝統を有する上出長衛門窯だが、6代目である上出恵吾は手仕事による伝統的な作品制作だけでなく、近年は現代美術の展覧会にも出品するなど、伝統工芸に囚われない活動を展開している。本展には車輪が付いた急須1点を展示しているのみだが、精緻な絵付けと遊び心溢れる作品は、伝統と現代性が同居して目を楽しませてくれる。
今後、同ギャラリーにおいて佐藤未希は11月に、上出長右衛門窯は9月に個展を予定している。
また、上出長衛門窯は、トーヨーキッチンスタイル大阪にて開催される《& Living》(2011年2月10日~2月18日、http://www.toyokitchen.co.jp/showroom/access/osaka.html)において、DESIGNTIDE TOKYO 2010で展示発表された「上出長右衛門窯×ハイメアジョン produced by 丸若屋」を出品している。