佐々木和良は、これまで2つの種類の作品を発表してきました。
一つは、行ったことのある場所の記憶。ドローイングや絵日記にしたり、版画の技法で直接地面を写し取ったり、その場所から採取したものをコラージュしたり、それらは「頭の中の地図」を描き出してきました。
もう一つは、小さい頃に読んでもらった昔ばなしを今の自分の頭の中で嚙み砕いて、こねくり回して出来上がる「ねじれた寓話」。
佐々木は「最近この二つが少しだけくっついたり、離れたりして、自分がちょっとずつ解ってきた気がする」と言います。自身の生活史を描き出す「地図」と、人々が語り継いできた「寓意」が融合し、一つの精神世界としてその姿を明らかにしつつあるのでしょう。

全文提供：Gallery K

会期：2022年5月2日(月)　〜 2022年5月7日(土)
時間：11:30〜18:30　土曜日〜17:00
休日：日曜日
会場：Gallery K