コンダンサシオン:アーティスト・イン・レジデンス展 エルメスのアトリエにて |
展覧会
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執筆: カロンズネット編集3
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公開日: 2014年 5月 15日 |
「コンダンサシオン」(Condensation*)展は、夢解釈と錬金術という二つの世界の出会いを想起する展覧会です。響きあう「形」と共鳴する「物語」――エルメス財団のアーティスト・イン・レジデンス・プログラムにて制作された作品たちは、「素材」の核心へ、そして多様な芸術的変化へと観る者を導きます。 2010年より、16人の若手アーティストたちは、エルメスのさまざまな工房(クリスタル、革、銀、シルク、靴)に滞在し、卓越した職人技の助けを借りながらそれぞれ独自の作品を制作しました。「技術と知識の共有」という原則に基づくこのプログラムは、制作という重大な課題を抱える若いアーティストたちにとって、エルメスのもつ最高の素材や道具、製法などを活用できる機会となりました。 工房という、どこか秘密めいた、特別な時間の流れる世界。火の燃えたつ音、銀の触れ合う金属音、革を突き抜ける針の音、検分される革たちが擦れ合う音。都会の遠心力から逃れた場所で、アーティストたちの夢想が、錬金術の言葉と出会います。
レジデンス・プログラムに参加した16名の作家の作品を紹介する本展は、2013年パリのパレ・ド・トーキョーでの開催に続くものです。それぞれの作品の「形」と「物語」によって紡がれる、白昼夢のような「コンダンサシオン」、その展覧会という場において、観る者は若きアーティストたちのヴィジョン、レジデンスでの特異な体験を共有することになるでしょう。
[参加アーティスト] エリザベス・S・クラーク(サヤ皮革工房) ブノワ・ピエロン(アトリエAS) オリヴィエ・セヴェール(サンルイ・クリスタル) シモン・ブドヴァン(アルデンヌ皮革工房)
マリン・クラス(ピュイフォルカ) セバスチャン・グシュウィンド(サン=タントワーヌ皮革工房) 小平篤乃生(サンルイ・クリスタル) エミリー・ピトワゼ(ピエール=ベニト皮革工房)
オリヴァー・ビアー(サンルイ・クリスタル) オ・ユギョン(ピュイフォルカ) フェリックス・パンキエ(ペレイ皮革工房) アンドレス・ラミレス(アトリエAS)
ガブリエル・チアリ(アトリエAS) マルコス・アビラ・フォレロ(ノントロン皮革工房) マリー=アンヌ・フランクヴィル(サンルイ・クリスタル) アンヌ=シャルロット・イヴェール(ジョン・ロブ)
全文提供:メゾンエルメス8Fフォーラム
会期:2014年3月20日(木)~2014年6月30日(月) 時間:月~土曜11:00~20:00(最終入場19:30) 日曜 11:00~19:00(最終入場18:30) 会場:メゾンエルメス8Fフォーラム
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最終更新 2014年 3月 20日 |