フィロソフィカル・ファッション 2:ANREALAGE “A COLOR UN COLOR” |
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Published: June 24 2013 |
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目まぐるしく移り変わる流行、それを支えるファストファッションの隆盛が顕著ないま、衣服の意味を問い直し、一貫したコンセプトでファッションを提案するクリエイターを紹介するシリーズ「フィロソフィカル・ファッション」。第二弾では、身体や衣服への独自の考察から生まれるコンセプチュアルなデザインと、細部まで徹底的にこだわったものづくりで注目されるファッション・ブランド「ANREALAGE(アンリアレイジ)」を紹介します。 日常(A REAL)、非日常(UNREAL)、時代(AGE)をコンセプトとするANREALAGEのデザイナー、森永邦彦は、私たちが普段気に留めることのない「日常」を解析し、「非日常」を抽出、フォーカスする手法で衣服をつくり出します。 5000個ものボタンを縫い付けたスーツや数百枚の布地をパッチワークで仕立てたジャケットで見せた驚異的な手仕事と膨大な時間。球体や三角錐、立方体、さらにはプロポーションを極端に変えたボディに合わせて衣服をつくるという、極めてコンセプチュアルな「かたち」へのアプローチ。レーザーカットによる繊細なカットワークや太陽光によって色が変化する素材など最先端技術を取り入れる実験精神。時代を捉えつつファッションの本質を問う森永のものづくりは、常に驚きをもって迎えられてきました。しかし、その探求と実験は、森永の「作品」として完結するものではなく、あくまでもANREALAGEの「商品」としてリアルクローズに還元されることで、消費者を巻き込み、時代に社会に浸透していくのです。 今回、森永が掲げたテーマは “A COLOR UN COLOR”。ファッションのなかで移ろう「色」について、ファッション・デザイナーとしての問いのかたちを、透明なギャラリー空間につくり出します。
金沢21世紀美術館キュレーター 平林恵
[作家コメント] 色は移ろう。
色あるものは、やがて散る。 色なきものは、いずれ咲く。
服の色も移ろうか。
色を脱ぐ。色を着る。
森永邦彦(アンリアレイジ・デザイナー)
[作家プロフィール] 森永邦彦 (もりなが・くにひこ)
1980年 東京都生まれ 早稲田大学、バンタンキャリアスクールを卒業後、 2003年 ファッションブランド「ANREALAGE(アンリアレイジ)」を設立。 2005年 「GEN ART 2005」(ニューヨーク)においてアバンギャルド部門最優秀賞受賞。 2011年 毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞受賞。 2012年 個展「アンリアレイジ展 A REAL UN REAL AGE」(パルコミュージアム、東京)
関連プログラム
アーティスト・トーク(定員に達したため申込受付を終了しました) 出演:森永邦彦(アンリアレイジ・デザイナー) 日時:2013年7月13日(土)13:00〜14:30 会場:金沢21世紀美術館 レクチャーホール 入場:無料 定員:70名(事前申込制)
オープニング・ショー 日時:2013年7月13日(土)14:30〜17:00 会場:金沢21世紀美術館 交流ゾーンほか 入場:無料(申込不要)
全文提供:金沢21世紀美術館
会期:2013年7月12日(金)~2013年11月24日(日) 時間:10:00 - 18:00(金・土 - 20:00) 休日:月曜日(休日の場合その直後の平日。ただし、8月12日は開場) 会場:金沢21世紀美術館
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Last Updated on July 12 2013 |