片山みやび:ひかりを抱く |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2012年 11月 22日 |
片山みやびさんは、文化庁の海外派遣研修で昨年10月まで自ら選んだ地、デンマークに滞在し、作品作りや展覧会を開催してきました。そこは平らかな大地と森につつまれながら、人々が豊かさや温かさを育む国でした。 滞在中偶然に、あるガラス作品群と出会い、そして自らも作品制作の機会を得ましたが、以来すっかりとりこになり、帰国後本格的に作品制作に取り組むことになりました。 おだやかなデンマークのイメージと、やわらかなガラスの光の融合が、これまでの彼女の作品にいっそうの深みと広がりを与えました。工芸品とは一線を画すガラスによる絵画群を見て頂きたく存じます。 片山みやびの作品は、空や大地に光や風が踊り、安らう自然が与えてくれたものを愛おしむ気持ちを独自な形象と色彩で表現してきました。 1997年、「国立国際美術館の20年 展」のトークショーにおいて木村重信 元館長が片山みやびの作品(館蔵作品として収蔵されていた)について、片山の繊細、柔軟な感性による、ひかりあふれる形と色彩を活かす広がりのある作品を今後更に希望すると言われたが、その一端をこのガラス作品により新しい世界を拡げたといえます。 フュージング技法 ー 板ガラスやガラスフリットを専用の糊を使用して貼付け、電気炉内で加熱することによりガラス同士を立体的に熔着させる技法。 フリットとは、本来、釉薬(ゆうやく)、ほうろうなどの分野において、 原料をあらかじめ溶融、急冷して得たガラス粒をさしていたが、現在では、ガラスを適度な大きさに粉砕した粉末ガラスをさします。 [作家プロフィール] 作家在廊日: 全文提供:ワイアートギャラリー 会期:2012年11月27日(火)~2012年12月9日(日) |
最終更新 2012年 11月 27日 |