足立喜一朗+伊奈章之+小松宏誠+平子雄一:バック トゥー ザ ネイチャー |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2012年 5月 16日 |
Fuma Contemporary (6月1日から17日)では足立喜一朗、伊奈章 之、小松宏誠、平子雄一によるグループ展「バック トゥー ザ ネイ チャー」を開催致します。本展タイトルである「自然に帰れ」という 簡素で端的な言葉は作家の制作行為に問いかけます。宇宙に行くよりも困難な深海や位置情報を取得できない深林、未だに解明 されない生態系など、自然界における位置関係や変態規則は探 求心を魅了して止みません。また、我々は自然との共存を目指す 一方で合理主義下で破壊と育成を行い、操作可能な自然を希求 しているようにも観えます。アリストテレスの言葉に「芸術は自然か ら人間が模したもの」とあります。自然の意である「ありのまま」「自然界(ネイチャー)」を用いて、本展作家が習慣とする自然を模す行為は自然な行為となります。そして、自然を模倣し全く別の自然 (=不自然)を創作する行為は自然なのです。足立は釜山ビエン ナーレや横浜ZAIMで発表した自然と人間との関わりを表した「シャングリラ」シリーズを、伊奈はシェル美術賞などで発表した技法 を用いて印刷物を物理的に分解し再構成するシリーズを、小松は旧フランス大使館・NO MAN\'S LANDなどで発表した「Lifelog」シリーズと鳥の翼で構成された動きのある作品を、平子はトーキョーワンダーサイトやデンマークでの展示等で発表している相反す る植物と都市、人を共存させ植物や森への支配と共存関係を意識させる「庭先メモリーズ」シリーズを出展する。これらは玩具、還元、再構築、同化の要素を伴い、不自然な自然空間を創出します。 [作家プロフィール] 全文提供:FUMA Contemporary Tokyo/BUNKYO ART 会期:2012年6月1日(金)~2012年6月17日(日) |
最終更新 2012年 6月 01日 |