humanite lab vol. 36 大堀能文:poésie graphique |
展覧会
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執筆: カロンズネット編集
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公開日: 2011年 1月 17日 |
ギャルリー東京ユマニテが紹介する実験的な展覧会「humanite lab」。今回は大堀能文(おおほり・よしふみ)を紹介いたします。大堀は 1959 年愛媛県生まれ。ポジフィルムを用いた銅版画のソーラープレートエッチングの作品を発表します。
作家コメント 作品を考える上でときどき思いかえす文章があります。それらは美術評論の類ではなく、もっと身近な詩のような、好きな文章といっ たものなのですが、中でも特に印象深いもののひとつに、岡倉天心の「The Book of Tea」(茶の本)の中のつぎの一文があります。 “Let us dream of evanescence, and linger in the beautiful foolishness of things.” 「はかないことを夢もうではないか、そうして、事物のうつくしい愚かしさについて思いめぐらせようではないか。」(浅野晃訳) 〈the beautiful foolishness of things〉を僕なりに言いかえると、それは、この〈ありふれた日常の地平における、“詩の状態”にあるもの〉 ということになります。そういったことの夢想に耽ることが僕たちの営みであり、そこで感受されたものの記憶術として作品があるのだ と考えます。作品がそういった日常の地平のもう一方の斜面からの眺めになればと思います。
大堀能文 1959 愛媛県生まれ 1982 多摩美術大学油画科卒業 1987 個展 G アート・ギャラリー(東京・銀座) 1988 「Exhibition EA」世田谷美術館区民ギャラリー(東京・世田谷) 1989 個展 ホワイト・アート・ギャラリー(東京・銀座) / 「暮らしの中の現代美術展」ホワイト・アート・ギャラリー(東京・銀座) 1991 「愛媛の現代美術展」愛媛県立美術館分館(愛媛・松山) 1992 個展 東京セントラル絵画館(東京・銀座) 1994 「Conditions Of Life part2」ホワイト・アート・ギャラリー(東京・外苑前) 1996 「郷土出身作家・現代美術展」南海放送本町会館(愛媛・松山) 2008 「砂浜の野鳥たちー九十九里の景観とともにー」千葉県立中央博物館(千葉・千葉市)
※全文提供: ギャルリー東京ユマニテ
会期: 2011年2月21日(月)-2011年2月26日(土) 会場: ギャルリー東京ユマニテ
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最終更新 2011年 2月 21日 |