流麻二果:湧々(わくわく) |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 8月 17日 |
流麻二果(ながれまにか)は1975 年大阪生まれ。女子美術大学絵画科を卒業後、2000、2006 年には若手作家の登竜門で ある「VOCA」に出品。2002 年からは、文化庁新進芸術家在外研修員、ポーラ美術財団などの助成を受けニューヨークを拠 点に、アメリカやトルコで作品を発表。近年は、地域の人々と身の回りにある布や糸を使ってのワークショップ、ファッション デザイナーとのコラボレーションなど活動の幅も広げ、若手作家の中では常に注目される作家のひとりとして活躍していま す。さらに今年12月には新国立美術館で開催される「DOMANI・明日展2010」(文化庁在外研修制度により海外派遣された 作家のグループショウとして1998 年より毎年開催)に出品が予定されています。 作品は一見、風景画か、抽象画のような印象ですが、その画面にはわずかに人が存在したであろう気配が感じられます。 流は “見ず知らずの他人が、どんな生活を送っているのか無性に知りたくなる習癖が私にはある。”と言います。彼女の興 味は、淡々と日常生活を送る何気ない人々、直接に関わることがない人たちの人生や暮らしであり、作品がそれらを垣間見 るための手がかりとなっていました。 今回の新作展のタイトルは『湧々(わくわく)』。流は、前回の個展に発表された作品が人間観察からさらに進んで、見ず知ら ずの人への想像や、様々なイメージが混じり合って咀嚼されていく過程の絵画”と話ました。その行為を重ね、それでも掴み きれない謎を孕んでいる愛おしい存在である他者への興味は、地下から湧き出る泉のように沸々と湧き上がってきます。今 回の新作も僅かに見える人体のフォルムや、微かに残る人々の匂いが作品となり芳醇な色彩と透明感あふれる画面となって現れています。 今回の新作展では100 号の大作を中心に油彩を約25 点展示いたします。さらに、YUKA CONTEMPORARY (東京・文京区) http://www.yukacontemp.com/ でも同時期に新作展を開催いたします。(会期:10 月9 日(土)-10 月30 日(土)) ギャルリー東京ユマニテでは2 年ぶりの新作展となる今回、空間の違った2会場で開催されるこの機会をお見逃しなく是非 ご高覧ください。 作家コメント 流麻二果 (ながれ まにか) [主な個展] ※全文提供: ギャルリー東京ユマニテ 会期: 2010年10月4日(月)-2010年10月23日(土) |
最終更新 2010年 10月 04日 |