森 伽原 展 Sculpting in Time and Place |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2020年 3月 06日 |
森伽原の今回の造形表現は、タルコフスキー監督の映画『サクリファイス』を見たときの浮遊感から想を得たと言います。霧や雲に覆われ、水平線以外に安定させるものが無いスケールを失った風景、そこに「人間の大地への抵抗、寸法を持った工作物」が登場すると、世界に意味と輪郭が与えられます。しかしその「気づき」も、一瞬のざわめきとなって広がった次の瞬間には、永遠の中に消え去ってしまいます。森の作り出す、微妙なバランスを保つ構造体とその上に幻のように現れた風景は、その瞬間のざわめきを「時間の外に取り出された時間、場所の外に取り出された場所」のうちに、凍結させたものなのです。 http://galleryk.la.coocan.jp/全文提供:Gallery K 会期:2020年3月9日(月) 〜 2020年3月14日(土) |
最終更新 2020年 3月 09日 |