窪田健一展 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2018年 4月 30日 |
陶器の制作から次第に「器」という用途を離れ、自由な造形そのものへと絞られてきた窪田健一の作品ですが、彫刻の方法としての塑像とは異なる「陶」という手法の特質が大きく働いていることに変わりはありません。それは人間の自由に対する制約として働き、意図を離れた自然性、偶然と必然の現れを作品の上に刻印していきます。窪田がそれを受け入れるのは、人間の意思や行為の次元を超えて万物に形を与えていく力、自然の作用が生み出す美に寄り添いながら制作しているからでしょう。風雨や雪が石の形、色、質感に少しずつ作用し、気の遠くなるような時間をかけて作り出される表情に美しさを感じ、時に魂を感じる、その同じ心で、粘土を紐状にして積み上げ、尖った形を削り取り丸くし、表面を研ぎ出し、焼成し、時間による変化と記憶の中にある形を表現しているのです。 http://galleryk.la.coocan.jp全文提供:Gallery K 会期:2018年5月7日(月) 〜 2018年5月12日(土) |
最終更新 2018年 5月 07日 |