大久保貴裕展 EVIL - PAINTING/ARCHITECTURE |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2017年 9月 19日 |
大久保貴裕は線の運動による絵画空間の生成を探求してきましたが、それはモダニズム絵画の歴史を「平面と奥行が死闘を繰り広げる鏡の国の根源的な自我分裂」として追体験することでもありました。そしてその分裂を抱えつつ絵画を生き延びさせるためには「完成前の世界を裏切り亀裂を入れ続ける宿命的な“悪(evil)”」が必要なのだと言う認識に至りました。モダニズム絵画にとって最大の“悪”とは、平面性への裏切りです。大久保の最新の試行において、絵画は分割され、混ぜ合わされ、折り曲げられ、平面性のルールから飛び降ります。彼は絵画の起源の追憶に「建築の残像」を見出したのです。 http://galleryk.la.coocan.jp全文提供:Gallery K 会期:2017年9月25日(月) 〜 2017年9月30日(土) |
最終更新 2017年 9月 25日 |