高橋ひかり:空蝉あわせ |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2016年 10月 12日 |
抽象表現という絵画の原理、眼の王国を花開かせながらも、高橋ひかりの描く絵にはその王国の平和を脅かすただならぬ気配が潜んでいるようです。もしこの宇宙に「眼」が生まれなくても「光」は存在するのでしょうか? はたして彼女の初個展のタイトルは「 光りあれ、のその前に」でした。精神と身体と物質の交差する空間に、現れ出ては融け、還流し、常に姿を変えていく何か。土、水、火の流れ、人の血・肉・骨の重み。ときに観念をあやつる文字=記号すらも呼び出され、身体が与えられ、浮遊し始めます。すべては「色彩=光」を放つがゆえに「眼」によって現象として捉えられ、しかし同時にそこから逃がれようとするかのようにうち震えているのです。 http://galleryk.la.coocan.jp/全文提供:Gallery K 会期:2016年10月24日(月) 〜 2016年10月29日(土) |
最終更新 2016年 10月 24日 |