輪郭をなぞる 3 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2016年 5月 08日 |
ひとりの人間の身体が刻む時間の中に「わたし」という意識が浮かんでいる。それはどのようにして生まれ、どのように流れていくのか。なかむらまゆは「意識」という永遠の謎に「写真を撮る」という行為によって迫ろうとします。ある被写体に向かい時間をおいて複数回シャッターを切り、「見る」=「見える」という知覚を瞬間の層の重なりとして浮かび上がらせるシリーズ「輪郭をなぞる」。そこでは撮る主体も、撮られる客体も不確かにゆらぎ、茫洋と滲んでいきますが、そこに生まれる寄る辺なくも美しい奥行きのなかに、私たちの「意識」そのものの手触りが潜んでいるようです。(ギャラリイK) http://homepage3.nifty.com/galleryk全文提供:Gallery K 会期:2016年5月9日(月) 〜 2016年5月14日(土) |
最終更新 2016年 5月 09日 |