展覧会
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執筆: カロンズネット編集3
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公開日: 2014年 3月 13日 |
新鋭作家浅井保宏の作品の基本的テーマは、「物語」である。 彼は、自然界の有機物と文明の無機物が交わる情景の対比をアクリル絵具とメディウムの透明層を重ねていくアクリルテンペラ技法で描きだす。人間が作り出したモノを自然界が侵食していく光景や、自然界に置き忘れられた人工物の朽ちていく姿を今展の作品の中で描いている。また、その他雲や霧、水や海など形の無い「流動物」を作品の中でモチーフとして取り込んでいる。浅井はこのように様々なモチーフを束ね具体的な構想を練り上げては、ある種の仮想空間とストーリーを創り出していく。今展で発表する一番の大作「集う」は、万里の頂上をヒントに発想を展開、山脈上で這うように存在する建造物を鉄道や列車に置き換えたらどうなるか想像を膨らませ自然界の中の異様な存在として描き出し、この作品のテーマである「対比」を表現した。又、絵本や小説の挿絵をテーマに神話的な世界をペン画で製作している。
全文提供:FUMA Contemporary Tokyo/BUNKYO ART
会期:2014年3月18日(火)~2014年4月1日(火) 時間:11:00 - 18:30 休日:日・月曜、祝日 会場:FUMA Contemporary Tokyo/BUNKYO ART
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最終更新 2014年 3月 18日 |