《NO TITLE》 2012
こみ上げてくる感情、発する言葉、そして 伝わらない言葉、表現されない感情まで。 中村穣二の描く作品はいつも同じ周波数で発せられる メッセージがある。 彼の作品を前にすると自分との間に 感じる空気感がいつも同じなことに気がつく。 描くという行為が結果、作品となった。 白と黒、情報をミニマムにすることによって 作品は観る人の感性にゆだねる。 絵を描き、それを人が観る。 そんな行為、コミュニケーションがテーマ。 今回のWHITE SHOWでは、 彼らしい繊細さを残しつつ、 今までより自由な筆跡で感情を表現させた。 僕の心の隙間にふっと入り込む。 中村穣二の絵を前にすると、 感情を作品にゆだねている自分がいる。 text:竹村卓 (ライター・編集者)
updated: Mar 8,2013
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