展覧会
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執筆: カロンズネット編集3
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公開日: 2012年 10月 02日 |
鳥巣貴美子は1989年愛知県生まれ。ドイツのブレーメン芸術大学での短期留学を終えて、2012年、 名古屋芸術大学美術学部洋画コースを卒業。現在は愛知県にて制作活動を行う。
<森のためのドローイング>
画面の上に浮かび上がる鳥巣貴美子の「森」は、彼女がアトリエで育てている草から生まれる。
7点のドローイングは、まるでデジタルカメラのズームのように機能する鳥巣の視線そのものである。 手のひらに載る程の慎ましい草の世界は、鳥巣の目を通して拡大化され「森」へと転じ、私たちの前に姿を表す。 それでも鳥巣は止まらない。 拡大によって出現した「森」はさらにズームアップされ、抽象的な存在となるまでに分解されていく。
日常のなかに埋もれてしまいそうな存在に、果てしない広がりを見いだし紙面に写し取る鳥巣の作品は、 限りなき宇宙から微細な細胞の世界まで、私たちが存在するこの世界のつながりそのものを表そうとしているのかもしれない。
全文提供:taimatz
会期:2012年9月27日(木)~2012年10月20日(土) 時間:12:00-19:00 休日:日・月・祝 会場:taimatz
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最終更新 2012年 9月 27日 |