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Ryan McGinley:Reach Out, I'm Right Here
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2012年 8月 28日

Taylor (Black & Blue), 2012
©Ryan McGinley Courtesy of the artist and Team Gallery, New York

小山登美夫ギャラリーでは、2007 年に行われた8人の友人達との大陸横断旅行で撮影された作品を展示致します。彼の代表作とも言えるこのロードトリップのシリーズでは、マッギンレーは砂漠や青青とした草原といった広大な自然の中で、被写体を異常でスリルのある場所に配置し、時には自身が上下逆さまになって撮影を行います。作品からは、牧歌的な自由と若者の純粋さが感じられます。 マッギンリーはこの撮影の前に、モデルとなる友人達に「インスピレーションブック」という彼が集めたヴィジュアルイメージ(エリック・フィッシュルやアリス・ニールなどの絵画作品、ナショナル・ジオグラフィック誌、スポーツ誌、ヴィンテージのヌード誌、レコードやハリウッドDVD、クラシック映画のジャケットなど)を見せ、彼のイメージする世界を共有したそうです。初期作品から一貫して感じられる優しい空気感は、遊び心に富んだ官能的で冒険的な舞台にいる被写体が、過去の膨大なヴィジュアルの歴史をどん欲にインプットした撮影者と共に築き上げる、親密な関係の中から醸し出されるものなのです。

[作家プロフィール]
ライアン・マッギンレーは1977年、アメリカのニュージャージー州ラムジー生まれ。その作品はグッゲンハイム美術館、サンフランシスコ近代美術館、ヒューストン美術館、スミソニアン博物館・国立肖像画美術館(ワシントン)をはじめ様々な美術館に所蔵されています。これまでにホイットニー美術館、MoMA PS1( ニューヨーク) 、カスティーリャ・イ・レオン現代美術館(レオン、スペイン)、クンスト・ハレ・ウィーンなどで個展を開催。その他ニューヨーク、ロンドンやアムステルダムなどのギャラリーでも個展を開催しています。また、2009 年に30代という若さで、Twin Palms Press 社から代表作をまとめた写真集“You and I”を出版。2012年にはリッツォーリ社から“Ryan McGinley: Whistle for the Wind”が出版され、クリス・クラウス(映画監督)やジョン・ケルシー(美術批評家)による寄稿、ガス・ヴァン・サント(映画監督、写真家、音楽家、作家)とのダイアローグが掲載されています。

opening reception 9.01. sat. 6:00 - 8:00pm

全文提供:小山登美夫ギャラリー


会期:2012年9月1日(土)~2012年9月29日(土)
時間:12:00 - 19:00
休日:日・月・祝
会場:小山登美夫ギャラリー

最終更新 2012年 9月 01日
 

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