ウラサキミキオ展 -まどはひらかれとじられる- |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2022年 3月 27日 |
ウラサキミキオが絵画表現によって私たちに伝えようとしている、ある感覚。その感覚を敢えて一言で表すならば「ある光景が日常に唐突に現れては、消える」ということになります。普段の何気ない瞬間に、まるでウラサキを「ちょっと・・・」と呼び止めるかのように、その光景は「窓」のように開かれますが、その窓の向こうを見極めようとして目を凝しても、窓はみるみるうちに閉じられていくのです。そのような感覚がなぜ、起こるのか、それは何を意味しているのか、ウラサキにとってその問いは、彼の絵画表現の探求の道筋となってきた、ものの「存在自体を見ることは可能か」という問いと重なっています。なぜなら、彼を引きつけるその光景とは、人が知らず知らず身につけてしまう「ものの見方」の殻を破って「存在自体」が肉薄してくる瞬間なのかもしれないからです。 http://galleryk.la.coocan.jp全文提供:Gallery K 会期:2022年3月28日(月) 〜 2022年4月2日(土) |
最終更新 2022年 3月 28日 |