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ウラサキミキオ展 - Minamo 2 -
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2020年 3月 29日

出品作品より

ウラサキミキオが描いている対象は、自身の日常生活の中のごく身近な光景です。しかしその冷徹なタッチによる写実描写と、そこに吸い込まれる視線をあえてはね返すかのように貼り付けられたデカルコマニーの重なりは、描かれた事物に不思議な存在感を与え、私たちの日常感覚に揺らぎを引き起こします。
前回に引き続き「Minamo」と題されたシリーズ、そこでは彼が毎日のように橋の上から見る農業用水路の水面の風景が繰り返し描かれます。流れ行く水、水を通して見える川底、そして水面に映る周囲の事物や空、それらの関係は常に揺れ動き、形を現してはまた消え去りもします。果たして自身が対峙しているこの目の前の存在とは何なのか。ウラサキにとって「見る」こと、そして「描く」こととは、その本質に迫ろうとする探求に他なりません。

http://galleryk.la.coocan.jp/

全文提供:ウラサキミキオ


会期:2020年3月30日(月) 〜 2020年4月4日(土)
時間:11:30〜19:00 土曜日〜17:00
休日:日曜日
会場:Gallery K

最終更新 2020年 3月 30日
 

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