大竹利絵子:夢みたいな |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2009年 10月 12日 |
≪とりとり≫2008年|installation view at Tomio Koyama Gallery, woods h.39.0 x w.91.0 x d.15.0cm © Rieko Otake 大竹利絵子は樟を中心とする無彩色の木彫作品を制作しています。それらの作品は繊細でどこか不安定にみえながらも、独特の揺るぎない強さと深遠さをたたえています。それは彼女のつくり出す木彫作品の形象やその質感が、木といういわばシンプルな素材がもつ物質性から神秘性を引き出し、叙情あふれる物語を想起させるからなのでしょう。昨年小山登美夫ギャラリーで開催された展覧会『とりとり』では、それ以前から制作していた少女のモチーフに、作家がこれからも継続して制作していくという鳥たちのモチーフが加わりました。まるで私たちの想像を羽根にのせて飛んでいくかに思えるこの鳥たちをみるとき、彫刻という表現へ真摯に向き合う作家の誠実さを感じると同時に、作品のもつ素材感が限りない可能性をもつイメージへと広がっていくのを予感せずにはいられません。 【この展覧会について】 【作家プロフィール】 全文提供: 小山登美夫ギャラリー 京都 |
最終更新 2009年 11月 26日 |