ウェイ・ジャは2007年に「中国で最も影響力のある若手のアーティスト賞」という賞を受賞しました。 中国のアートが熱気に包まれる時代の中に、ウェイ・ジャ及び同世代のアーティスト達は清新なテーマと画風で、中国の現代アートに斬新なスタイルを見せました。ウェイ・ジャ自身が、多くの点で前の世代と違うのは、表現のモチベーションが外的なものから内的なものに代わり、自分自身を内省的に見つめ直すことからそのイメージを導き出してきたということでしょう。発見、別れ，傷ついた身体，戦い，天使の翼などの少年時代のモチーフが力強いストロークと的確な描写で描き出され、画面の中の、闇と光の交錯によってアーティストの精神状態や深い感情がうまく表現されていると思います。ロマンティックで憂いに満ちたその絵画は多くの人を魅了するでしょう。 展覧会について
本展は、ウェイ・ジャの日本でのはじめての個展で、新作ペインティング9点を展示する予定です。展覧会タイトルは" In the Distant Fields and Smoky Woods"、その表題作の他にChild's Face、Flight Taboo、From the Beginning、PaPaなどのタイトルがあり、少年時代をモチーフにセンシティブな状態を象徴的に表現しています。どうぞご高覧ください。 作家プロフィール
ウェイ・ジャは1975年、四川省成都市に生まれました。1999年、北京の中央美術学院を卒業。現在は四川美術学院の教授を務めています。2005 年、上海証大現代美術館（Shanghai Zendai Museum of Modern Art）で開かれた「セルフメイドジェネレーション／新しい中国絵画の展開」に出品、2006年深?美術館の「プレイフルイメージ」にも出展。若手世代の代表的なペインターとして活躍しています。 ※全文提供：　小山登美夫ギャラリー