ウラサキミキオ展 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2016年 3月 25日 |
ウラサキミキオは眼に見える事物のみを対象として描く作家です。それは自分の外部に存在するものが自身の感覚に働きかける力にこそ魅入られているからです。日常生活のなかでふと眼を捉えた光景が、思いもかけず異質なものとしてたちはだかり、自分のものの見方や捉え方に揺さぶりをかけてくる瞬間。筆による直接的な描画をはねつけるかのようにデカルコマニーとコラージュを組み合わせた独特の探求を続けているのは、自分をある距離以上には決してよせつけない事物の他者性をどう絵画化するかという終りのない挑戦であり、そこに生み出される作品一つ一つからは、私たちが見慣れているはずの日常の光景が、類い希な迫真性、不思議な存在感をもって迫って来るのです。 全文提供:Gallery K 会期:2016年3月28日(月) 〜 2016年4月2日(土) |
最終更新 2016年 3月 28日 |